(LEAN on PETE公式Facebookより引用)
こんにちは!そうちゃんです!
今回は映画『荒野にて』を紹介します!
孤独な少年と孤独な馬の逃避行を描いたヒューマンドラマ映画です。
監督はイギリス出身のアンドリュー・ヘイ監督。
2016年日本公開の映画『さざなみ』では第65回ベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞し、世界中から高い評価を得ました。
以前ご紹介した『戦火の馬』のように主人公が馬のために一生懸命になる姿はとても似ていました。
孤独だけど、希望を持ち歩み続けるチャーリーの姿は切ない。
だけど、心が落ち着くそんな作品です。
それでは早速あらすじ・感想をネタバレ形式で解説していきます!
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映画『戦火の馬』あらすじ・感想【ネタバレ解説】馬と少年の固い絆に涙すること間違いなし!
それでは見ていきましょう!
もくじ
『荒野にて』作品情報
タイトル | 荒野にて |
上映時間 | 122分 |
公開年(日本) | 2017年 |
制作国 | イギリス |
Filmarks 評価(5点満点) | 3.8 |
『荒野にて』あらすじ
小さい頃に母が家出をしてしまい、父と二人で暮らしているチャーリー。
ある日父親が愛人の夫に殺されてしまう。
チャーリーは身寄りがおらず、若干16歳にして1人で生活をしなければいけなくなった。
何とかお金を稼ごうとするチャーリーは家の近くにある牧場で「リーン・オン・ピート」という名前の競走馬の世話をすることになった。
厩舎のオーナーであるデルに教えてもらいながらピートと接していくうちにチャーリーはピートと絆を深めていく。
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『荒野にて』感想
注目のポイント
- 情報がない
- 走れない
- チャーリー
情報がない
本作はアメリカの田舎が舞台でスマホもPCも使うシーンがほとんどありません。
チャーリーがピートとワイオミングに向かう道は大荒野で、何となく『もののけ姫』のアシタカとヤックルを思い出す私。
どうでもいいわ!
情報量が少ない分、チャーリーの感情の動きがしっかり入ってきます
しかし、今時何でもかんでもSNSで発信したり情報収集する時代でここまでスマホもPCも出てこないのかと驚きました。
以前紹介した『ヒルビリー・エレジー』も田舎の方のお話で、スマホやPCはあまり出てこなかったので少し似ていますね。
今の時代はストレスのはけ口にSNSを利用する人は珍しくありません。
愚痴を言ったり、怒ったりとね...
それだけで済むならまぁ良いでしょう。
しかし、そういうストレスのはけ口がないばっかりに暴力や酒、薬に走ってしまう傾向が映画を通して感じられます。
上記の『ヒルビリー・エレジー』も同様です。
チャーリーは父を救えなかったのも父が叔母と喧嘩したのも自分のせいだと思っています。
だからこそ、ピートだけは助けたいという一心であのような行動を取ったのだと思います。
情報が少ないということは良い面と悪い面を持ち合わせていると思いますが、どちらを選ぶかは自分次第。
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走れない
チャーリーは序盤からよく走っていました。
車はおろか、自転車でもなく、シンプルに走る。
走るのも演技のひとつなのかもしれませんが、走り方が可愛いです。
こういうシーンって結構カッコつけたりすると思うんですけど、チャーリーの温和な性格に合った走り方でしたね。
そんな、チャーリーは父を失ってから、走っていません。
父を失った喪失感という負の感情が走るという行為を抑え込んでいたのだと思います
チャーリーの感情の変化が走るという行為から見て分かります。
そして、後にチャーリーはピートで出会います。
ピートは競争馬ですから当然走ります。
しかし、ピートはおじいちゃん馬ですから1位を取るような走りはできません。
走れなくなったチャーリーとピートはホントに似ています。
チャーリーが叔母と一緒に暮らし始めてからはまた、走っていましたね。
短期間に色々なことがあったけどチャーリーの感情も少しずつ落ち着き、前に進み始めていることがラストシーンから受け取れます。
良かった。
チャーリー
本作の主人公であるチャーリーは優しいしっかり者という印象でした。
まず、チャーリーのお父さんは離婚しており、序盤では不倫もしていました。
だからなのか、チャーリーはしっかりしています。
偶然デルに声をかけられたとは言え、他に仕事がないか聞いて手伝っていましたからね。
また、ピートとワイオミングに向かう途中で一軒家を見かけます。
馬を連れている人なんて珍しいですから、彼らはチャーリーを家に招き、親戚との食事も一緒に過ごすことになります。
一緒に食事をしている女性は父親から悪口を言われており、チャーリーはそのことで「なぜ我慢するの?」とみんなのいないところで尋ねます。
この相手を気遣いつつも父親を蔑む言い方をしない質問の仕方が良い子だと分かります。
ここまででチャーリーがいかに温和で優し青年かを分かって頂けたと思います。
全編を通して彼が怒ったり泣いたりした瞬間もそれぞれ1回しかありません。
情報やモノが少ない環境ということも起因しているのかもしれません。
上では情報やモノが少ないゆえに暴力や酒、薬に走りやすいと言いました。
必ずしもそうではありませんが、チャーリーの生活はそうなってもおかしくない状況だったと思います。
でも、そうさせなかったのはピートだったのかもしれません。
叔母と父親の喧嘩や父親の死を自分の無力さゆえに起きてしまったと思っているチャーリー。
だからこそ、似た者同士のピートだけでは何としてでも助けようとしたんだと思います。
今回は馬でしたが、何か夢中になれるものや大切に思う人のためなら人は変われるし何でもできるのかもしれませんね。
「荒野にて」
父が死にチャーリーは馬のピートを連れて叔母を探す旅に出る
表情に乏しく無口なチャーリー、そんな彼もピートには心を許す
お互いに寄り添うように歩く姿は切なく涙が出た
色々な物を失ったチャーリーにとって安心して泣ける場所はあまりにも遠い
私もピートに会いたいよ!#映画 pic.twitter.com/zHFrpgotPY— アカメ (@akame62) September 26, 2019
『荒野にて』キャスト
役名 | キャスト |
チャーリー・トンプソン | チャーリー・プラマー |
レイ・トンプソン | トラヴィス・フィメル |
ボニー | クロエ・セヴィニー |
デル・モンゴメリー | スティーヴ・ブシェミ |
シルヴァー | スティーヴ・ザーン |
マージー伯母さん | アリソン・エリオット |
監督 | アンドリュー・ヘイ |
監督作品 『さざなみ』『WEEKEND/ウィークエンド』 |
まとめ
いかがだったでしょうか?
言い忘れましたが、本作は第74回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品されています。
そして、チャーリーを演じたプラマーが新人俳優賞に相当するマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞するなど多くの方からも評価される作品です。
本作は全編を通して楽しいとか幸せな気持ちになるような映画ではありません。
チャーリーのような境遇は誰にでも起こりうるもので他人事ではない気がしました。
何もかもが溢れている現代社会で孤独を感じたときに観たいと思わせられるそんな映画でした。
まだの方はぜひチェックしてみてください!
それでは以上です。
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