(Forgotten公式Facebookより引用)
今回はNETFLIXオリジナル映画『記憶の夜』を紹介します!
本作は2017年製作のNETFLIXオリジナル映画となります。
『ミッドナイト・ランナー』のカン・ハヌルと、『悪人伝』で暴力刑事を演じていたキム・ムヨルが共演するミステリー映画となっています。
しかーし!本作は二転三転する予測不能な衝撃展開の連続で、目が離せません。
そんな『記憶の夜』のあらすじ・感想をネタバレ形式で解説していきます!
それでは見ていきましょう!
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もくじ
『記憶の夜』作品情報
タイトル | 記憶の夜 |
上映時間 | 108分 |
公開年(日本) | 2017年 |
制作国 | 韓国 |
Filmarks 評価(5点満点) | 3.7 |
『記憶の夜』あらすじ
一家4人が新居に引っ越してきた。
しかし、その家の一室には前の住人の荷物があり、入らないように言われていた。
度々物音がして気になっていたジンソクは入ろうとするが、兄のユソクに止められ、「音は気のせいだ」となだめられた。
ある日の夜、2人は散歩に出かけたが、突然ジンソクの目の前で兄のユソクが謎の男たちに車で連れ去られてしまった。
行方のしれないまま、19日後にユソクは帰ってきた。
しかし、あまりのストレスから19日間の記憶を全て失っていた。
心配していたジンソクだったが、ユソクの様子が以前と違うことに気づく。
毎晩どこかへ出かけていく兄の後を追うジンソクだったが、予想もしない衝撃の事実と向き合うことになる。
『記憶の夜』感想
注目のポイント
- どんでん返しがすごいよ!
- カン・ハヌル
- 半地下
- 叫んだからって
- 自殺の意図
どんでん返しがすごいよ!
まずはこれに尽きますね!
いやー久しぶりに「えっ!えっ!!えっ!!?」ってなりましたよ。
ホントに物語が二転三転していくのであっという間に終わってしまった感覚です。
しかも、本作のどんでん返しはかつて起こった殺人事件がきっかけというところです。
殺人犯を捕まえるために入念に準備を整えているところが現実的で映画に入り込めたポイントだったかなと思います。
伏線
本作の伏線は言葉や外見以外からも分かるシーンがあります。
兄ユソクがジンソクと散歩に出たときに、電話が掛かってきます。
そのとき、ユソクは"二つ折り携帯"を持っていました。
しかし、ユソクが2人組の男と喋っていたときは、男の腕には"Apple Watch"が付いていました。
案の定、時間軸がズレていることが中盤で発覚します。
これが分かると、ジンソクがCDプレイヤーを使っていたのも「今は1997年ですよ」と観ている側に思わせるためなんでしょうね。
だから、時間軸がズレていることが分かったときにはものすごく驚いちゃうんです。
こういう伏線が分かりやすいことに関しては賛否があるかもしれませんが、それを見つけるのも映画を楽しむポイントかなと個人的には思います。
カン・ハヌル
これまで韓国映画はほとんど観たことなかったので、カン・ハヌルさんも本作で初めて知りました。
カンさんはジンソクという神経症を患っている浪人生役で、主演を務めています。
しかし、兄ユソクが別人であることを突き止め、それを母親に打ち解けるも母親も別人であることが発覚。
おまけに父親もwww
最初はジンソクが飲んでいた精神安定剤が実は幻覚剤的なものでハメられたのだと思っていました。
だけど、違った。
ジンソク、お前、人殺しだったのかよーーー!
ってか何この展開!!
ってみなさん思ったんじゃないですか?
驚いたのがカンさんって1990年生まれなので現在30歳なんですけど、本作の設定上、序盤は21歳の浪人生なんですよね!?
最初観たときはホントに若手イケメン俳優なのかなって思っちゃいましたwww
さわやかだと実年齢より少し若く見えるんですかね?
私も頑張ろ!!
という訳でカンさん大注目ですね!
ちなみに、本作の翌年に公開された『ミッドナイト・ランナー』にも出演されていて、こちらも評価が高いのでこれからチェックしたいと思います!
半地下
ジンソクの本当の家族が事故に遭いました。
そんなジンソクが1人で住んでいた家が半地下だったんです。
"半地下"と言えば『パラサイト 半地下の家族』ですよね。
(Parasite公式Facebookより引用)
パラサイトで初めて半地下での暮らしを知った方は多いと思います。
映画からも分かるように、韓国では格差社会が激しく、半地下暮らしから抜け出せないという人は多いそうです。
将来のために今は半地下で暮らしている若者も多いと言います。
これはまさにジンソクと同じです。
パラサイトのポン・ジュノ監督も「こうした格差を埋めるのは簡単なことではない」と仰ってます。
ジンソクのようにやむを得ずお金のために犯罪に手を染める人も増えてしまうのでは?と今になって思います。
厳しいよなぁ。
叫んだからって
ジンソクは兄の手術費のためにある家族の妻を殺す仕事を請け負います。
しかし、ジンソクは子供とベッドで寝ている女性を目の前にして家を出ようとします。
おそらく、家族を救おうとしている自分が他人の命を奪うことはできないと思ったからでしょう。
しかし、最悪なタイミングで女性が目を覚まし包丁を持っているジンソクを見て悲鳴を上げてしまうのです。
ここでジンソクは何もしないから叫ばないように逆説得します。
女性は「分かった!分かった!」という感じで口をおさえます。
ふぅー良かった、と思いきや上から女の子が降りてきてしまい、シャウトしちゃいます。アァー!!!
ジンソクは女の子を追いかけます。そしてーーー
やらないと決めたことをやってしまいました。
殺さないって決めたなら逃げればいいじゃん!と思ったときには時既に遅しでしたね。
さっきも話したように格差社会にある韓国だからこそジンソクも「これをやる以外に兄は助けられない」と思ったのかもしれませんね。
自殺の意図
最後にジンソクが殺害した家族で唯一生き残った男の子が自慢の兄ユソクという衝撃の事実が発覚します。
これも驚きました!
終盤の事故で亡くなったと思っていましたが、生きてましたね。
おそらく、ジンソクに「あのとき生き残った男の子は俺だ!!」と言うために死んだことにはしなかったのかなと思います。
本人の口からその事実を説明された方が観ている側は「えー!!あれユソクだったのかー!?」ってなりますからね。
ユソクは全てを思い出したジンソクに「なぜ殺したのか」問い詰めます。
すると、ジンソクとのやり取りで自分の父親が母親に保険金をかけ、その保険金目的でジンソクに殺させたと理解します。
韓国は経済不況にあり、誰もが生活の苦しい状況に追い込まれていました。
ユソクの父親も子供を育てていくために母親に保険金をかけたのだと思います。
ユソクはその後病室を立ち去りますが、同階の窓から落ちて亡くなりました。
ユソクはなぜ落ちたのか?
ユソクはジンソクについて調べ上げていました。
つまり、自分の家族を殺したのがジンソクだと知っていた訳です。
最後の最後に犯人であるジンソクを追い詰めるも、ジンソクが家族を殺したのは自分の父親が依頼したからであるという衝撃の真実を知ります。
散々人殺しと思っていた相手と妻を殺すように依頼した父親ははっきり言って同じ人殺し。
そんな男の息子である自分がジンソクにとやかく言えるのか?
今の自分のようにジンソクを追い詰めたんじゃないか?
そして、ユソクは父親がジンソクに依頼をするときに"子供には指一本触れるな"という条件のことを知らないと思われます。
つまり、家族を売った父親を恥、あの日本当は自分も死ぬはずだったと全てを終わらせるために飛び降りたのではないでしょうか?
もしそうなら、ユソクはジンソクと同じように家族を大切に思っていたことが分かります。
みなさんはどうでしょうか?
『記憶の夜』キャスト
役名 | キャスト |
ジンソク | カン・ハヌル |
ユソク | キム・ムヨル |
兄弟の父 | ムン・ソンクン |
兄弟の母 | ナ・ヨンヒ |
監督 | チャン・ハンジュン |
監督作品 『吹けよ春風』 |
まとめ
いかがだったでしょうか?
普段韓国映画を観ない私が観る作品は大体どんでん返しが多いです。
前に紹介した『THE CALL』もそうでした。
こういうどんでん返し系の映画って韓国は得意なんでしょうか?
どんどん韓国に魅かれていますwww
今後も韓国映画の紹介も行っていきたいと思います!
それでは、以上です。
ダイナマイト!
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