(Netflix公式Facebookより引用)
こんにちは!そうちゃんです!
今回は『アメリカンアニマルズ』をご紹介します!
実話の強盗事件をまさかの本人が登場し解説!?
大学生が超希少な本を盗むために映画を参考に実行に移すちょっとマヌケだけど人間味あふれる映画。
というわけで、早速あらすじ・感想をネタバレ形式で解説していきます!
それでは見ていきましょう!
もくじ
『アメリカンアニマルズ』作品情報
タイトル | アメリカンアニマルズ |
上映時間 | 116分 |
公開年(日本) | 2019年 |
制作国 | アメリカ |
Filmarks 評価(5点満点) | 3.7 |
『アメリカンアニマルズ』あらすじ ※ネタバレ無し
2004年、アメリカのケンタッキー州のトランシヴァニア大学に通うスペンサー・ラインハルト。
スペンサーは偉大な芸術家たちと比べて自分の人生は退屈であり、何か刺激的な事が起こらないかと願っていました。
そんなある日、進学した大学の図書館に「特別コレクション室」という希少な本が展示されている部屋を案内される。
そこには『アメリカの鳥類』という18世紀にオーデュボンという画家が描いた絵の画集があった。
その画集はなんと1200万ドル、日本円で12億円相当の価値があることを知るスペンサー。
それを友人であるウォーレンに話す。
ウォーレンは図書館という誰でも手軽に利用ができる場所に12億円相当の本があることを知り、即座に盗むことを思いつく。
なぜなら、ウォーレンはスペンサーと同様、何か特別な事が起こらないかと考えていたから。
最初は渋っていたスペンサーも刺激を求め、ウォーレンと一緒に計画を練り始める。
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『アメリカンアニマルズ』感想 ※ネタバレ有り
注目のポイント
- ドキュメンタリー風フィクション
- 計画実行にあたり参考にした映画
- グダグダ感がすごい!
- 動機
- ラスト
ドキュメンタリー風フィクション
本作はドキュメンタリー映画のように実際に強盗事件を起こした本人とそのご家族が登場します。
映画の進行に合わせて「なぜそのような選択をしてしまったのか?」「なぜそのような行為に至ったのか?」などをインタビュー形式で話しています。
つまり、犯人がその時の思想を語っているわけです。
さらに、犯人たちの犯行のイメージが他作品のオマージュのように描かれていて、エンターテインメント性もしっかり感じられる。
こういうのあんまりないですよね?
私が知らないだけかもしれませんが、
映画の途中で犯人が当時の事を話、進行していく作品は初めて観ました
そんな本作の監督はドキュメンタリー映画出身のバート・レイトン監督。
だから、ドキュメンタリーチックに描かれているわけですね。
本作のような映画の進行の仕方はハラハラ感が尋常じゃないんですよね。
プロでもない彼らのグダグダな犯行は逆にサスペンスのような緊張感があります。
だからこそ、司書である女性を気絶させるシーンはリアル過ぎてつらかったです。
この心臓がバクバクする感じはしばらく続くのでずっと口が開きっぱなし間違いなし!
計画実行にあたり参考にした映画
本を盗むにあたり、彼らが参考にした映画があります。
1991年公開の『レザボア・ドッグス』
強盗事件のメンバーは4人。
映画同様、それぞれのコードネームを色で示しています。
「Mr.ピンク」といった感じで。
また、ウォーレンは1人スーツで図書館に入るなどこだわっている様子。
1956年の作品『現金に体を張れ』
こちらはスペンサーとウォーレンが本を盗むと決めたときに観ていた映画。
2人で観ていると、その世界観に入り込んで映画同様モノクロに風変わり!
2001年の公開『オーシャンズ11』
計画実行するためにはスペンサーとウォーレンだけでは難しいと判断しFBI志望のエリックを誘う。
3人で会議をしているときにウォーレンの作戦のイメージとして『オーシャンズ11』風に華麗に司書を無効化し、本を盗むシーンが流れる。
ですが、すぐさまエリックが無理だと一括。グサっ!
このように様々な強盗もの映画をオマージュしたシーンが流れるので重たい映画というよりも観ていて楽しいと感じられる作品です。
でもさすがに映画を参考にしても実際に役立つことはないと思うのだが?...
というか実際うまくはいかないですしwww
グダグダ感がすごい!
上でも解説したように強盗ものの映画を参考にして計画を立て、コードネームを付けています。
メンバーも揃い準備万端。
しかし、当日ウォーレンが司書の女性を無効化するはずが1人ではできず、エリックを呼んでから無効化。大丈夫か?
本が大きて2人で運ぶのがやっとこさ状態。えっさえっさ。
おまけにエレベーターで地下に行こうとするも本を持っていたせいでボタンが上手く押せず、1Fを押してしまう。なにー!
1Fの人は誰も降りてこないエレベーターをガン見!あわあわ。
なんとか切り抜けたと思いきや地下は倉庫で出口はない。ウソだろ!!
仕方なく1Fに戻り、階段から出ることを決めたが、エレベーターから出てきた彼らを見てみんな「絶対おかしい」という表情。ヤバいヤバい!
2人も慌てて出ようとするも階段で本を落としてしまい、結局小さい本をお持ち帰っただけという有様。ハァ~。
こんな感じで上手くいかずに終わってしまう。
今回はやることが犯罪ということもありいつもより焦っていましたが、誰もがこういう経験したことありますよね!
計画をしっかりたてたつもりでも、やってみると想像とは違っていたなんてことはたくさんあります。
失敗して勇気が出せなくなって何もかも躊躇してしまうんですよね。(私だけかも)
彼らは犯罪を犯してしまいましたが反省して前に進もうとそれぞれ仕事や大学に再入学など少しずつ前に進んでいます。
犯罪や人に迷惑をかけない範囲で刺激を求めることは大事だと私も思います。
動機
今回の事件の動機はなんだったのか。おさらいと考察をしていきたいと思います。
まずスペンサーです。
スペンサーは成長するにつれて人生を変えるような経験をしたいと思っていました。
芸術家で有名なゴッホは自殺、モネは失明と悲劇的な影響を受けて苦しんでいることに気づきます。
スペンサーはゴッホ達の経験を見て、絵が上手いだけではダメなのだと感じます。
スペンサーは自分の人生を変えるきっかけが欲しいと考え、ウォーレンと犯行を決めました。
ウォーレンは劇中で両親が離婚をしていますし、廃棄される肉を倉庫から盗もうとしているところが最初の登場シーンです。
スポーツ推薦で大学に入ったウォーレンでしたが、クラブの活動に参加していなかっため校長に呼ばれていました。
そして校長に大学や街の人々全てに失望していることを伝えます。
スペンサーから1200万ドルの本の話をされたことで、興味が湧き犯行する流れになった訳です。
そして、頭脳派であるエリックはウォーレンに誘われた当時ウォーレンと喧嘩していて、校内では一匹狼だと語られています。
犯行の動機はウォーレンと仲直りをしたいという気持ちからでした。
彼の驚くべき点はFBIを目指していたということです。
いくら仲直りしたいからって犯罪に加担するなんて...
最後にチャズですが彼の動機はよく分かりません。
父親は起業家でチャズ自身も起業をしています。
メンバーの中でも裕福と言っていいクラスの人物です。
犯行の話も最初は馬鹿にしていましたが、1200万ドルの美術品だと言われたことによって心が揺らいだのかもしれません。
本作品の犯行で謎なのは、チャズはともかくお金を稼ぎたいということではなく、刺激が欲しい、友達と仲直りしたいというような軽い気持ちがきっかけだということです。
とても親近感の沸く動機であり、国や人種など関係なく、誰もが同じようにことを経験しているはずです。
つまり、自分も彼らと同じように犯行に加担する可能性を秘めていると思うと怖いです。
ラスト
実話の映画としてはしっくりこない終わり方が印象に残りました。
スペンサーとウォーレンは本を盗みそれを買ってくれるバイヤーと会うためニューヨークに行きましたね。
しかし、ラストで、
セントラルパークで本当に故買屋の男を見たのか、ウォーレンを空港に送ったがウォーレンがアムステルダムに行った証拠はない。
さらには、チャズも今思い返すと故買屋もウォーレンの作り話だと思うとも言っています。たち悪いわ。
スペンサーは信じたいと思って信じると決めたバージョンの物語は、ほとんどウォーレンが話した物語だよと行って物語は終わります。
出所後エリックは何度か引っ越して物書きを、チャズはインストラクター運動管理の本を執筆、ウォーレンは大学で映画製作を学び、スペンサーは芸術家で鳥の絵を専門に描いています。
ホントになぜこんなことをやろうとしたのか疑問です。
貧しい訳でもないし、ウォーレンは別としても他の3人は根っからの悪ではない気がします。
それは事件後、彼らが捕まるように目立ったり気が散って何も手につかないような行動からそう感じました。
人生が退屈だからといって犯罪と分かっていてもやってしまうのはあまりにも幼稚すぎる。
平穏な毎日に「犯罪」という刺激を求めたらもう後悔しても手遅れです。
だから「罪を犯すとこうなりますよ」という見本映画として、学校で生徒に観せてほしいです。
『アメリカンアニマルズ』キャスト
役名 | キャスト | 日本語吹替 |
ウォーレン・リプカ | エヴァン・ピーターズ | 水中 雅章 |
スペンサー・ラインハード | バリー・コーガン | 白石 兼斗 |
チャールズ・T・アレン2世(チャズ) | ブレイク・ジェンナー | 赤坂 柾之 |
エリック・ボーサク | ジャレッド・アブラハムソン | 左座 翔丸 |
ヴァン・デア・ホーク氏 | ウド・キア | |
ベティ・ジーン・グーチ | アン・ダウド |
監督 | バート・レイトン |
監督作品 『インポスター』 |
まとめ
いかがだったでしょうか?
刺激を求めること自体は悪いとは思いません。
普段と違うことをしたり、海外に行ったりなど色々あるとは思いますが、それでも犯罪はダメですよ。
上でもお話したように、刺激を求めてあちら側に行ってしまったらもう後悔しても手遅れです。
それを改めて感じさせる映画でしたね。
それでは以上です。
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