(Please Stand By公式Facebookより引用)
今回は映画『500ページの夢の束』をご紹介します。
突然ですが、みなさんは『スタートレック』お好きですか?
私はクリス・パイン主演のスタートレックは何回も観ました!
でも、私とは比にならないくらいスタートレックを愛しているのが、本作の主人公ウェンディなんです。
自閉症持ちのウェンディのひたむきさに感動して、ずっと応援している自分がいました。
キャストはウェンディを演じたダコタ・ファニングをはじめ、『リトル・ミス・サンシャイン』のトニ・コレット、『スキャンダル』のアリス・イヴと超豪華!
早速『500ページの夢の束』のあらすじ・感想・考察をネタバレ形式で解説していきます!
もくじ
『500ページの夢の束』作品情報
タイトル | 500ページの夢の束 |
上映時間 | 93分 |
公開年(日本) | 2018年 |
制作国 | アメリカ |
Filmarks 評価(5点満点) | 3.7 |
『500ページの夢の束』あらすじ
自閉症のウェンディは家族と離れて施設で暮らし、自立支援所でサポートを受けて自立に向けて日々奮闘していた。
そんな彼女は、「スター・トレック」の大ファン。
ある日、スタートレックを製作しているパラマウント・ピクチャーズが「スタートレック」の脚本コンテストを開催することを知るウェンディ。
ウェンディはそれに応募するため、必死に脚本作りに取り組む。
しかし、ようやく書き上げたものの、郵送では締切りに間に合わないと気づいたウェンディは、脚本を直接届けることを決意する。
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『500ページの夢の束』感想
注目のポイント
- ウェンディ
- 演出が良き!
- スタートレック
- クリンゴン語?
ウェンディ
(Please Stand By公式Facebookより引用)
ウェンディは熱心なスタートレックファンでドラマシリーズをテレビで見るだけでなく、自ら脚本を作ってしまうほど。
私も映画は好きだけど、脚本はさすがに難しいかな。
でも、ウェンディは脚本を好きで作っていることからも、スタートレックを誰よりも愛しているんだなと分かります。
そんなウェンディは自閉症で、ベイ・エリア自立支援所で過ごしていました。
そこでウェンディをサポートしていたのが、トニ・コレット演じるスコッティ。
この2人のはまるでキャプテン・カークとスポックのような関係性に見えました!
キャプテン・カークとスポック
スコッティがキャプテン・カークで、ウェンディがスポックですかね。
キャプテン・カークは行動力があり、直感的に物事を判断するリーダー。
一方のスポック大佐は人間とバルカン人のハーフで感情を完全に制御していることから、感情よりも論理的な考え方を優先するキャラなんです。
だから、人が苦しんでいても平気で酷いことを言っちゃったりするんですよ。
ただ、キャプテン・カークと接していくうちにスポックの心境も変化し絶対的な信頼を得ました。
本作では、ウェンディは自閉症の障害を持っており、どうしても人の目を見ることや空気を読むことが苦手で、スポックと重なるところがあります。
でも、彼女を見守るスコッティやウェンディの姉オードリーはまるで、キャプテン・カークや2人の間を取り持つドクター・マッコイ。
ウェンディはスポックのように2人に見守られながら成長していくんでしょうね。
演出が良き!
本作は自閉症を持っているウェンディが主人公ということで、中々感情が読みづらいところがありました。
しかし、そんなウェンディの心境が服から伝わってくる演出が良かったなぁと感じてます。
まず、ウェンディは曜日ごとで着る服が違うのはもちろん、カラーバリエーション豊かな服を着ていました!
ちなみにウェンディが1週間で着ていた服の色が、
- 月曜日 オレンジ
- 火曜日 ラベンダー
- 水曜日 ブルー
- 木曜日 水玉
- 金曜日 イエロー
- 土曜日 パープル
- 日曜日 レッド
パラマウント・ピクチャーズに向けて旅に出た時は、赤色の服を着ていました。
ウェンディが信号を渡るときに「赤い手の時は止まれ」と自問自答していました。
赤色は警戒や注意、恐怖心を与えるイメージカラーです。
だから、旅に出る時の赤い服はまるで
この旅が危険なものを表しているかのよう
実際iPodを盗まれた時もどことなく赤い色がくすんでいた気がします。
この時は本当にヒヤヒヤしましたが、iPodを失ったことで見知らなぬ人からのサポートを受けることになり、身近な人間以外の人の優しさに触れるきっかけになりました。
でも、脚本を届けた後は達成感や安堵感からウェンディの表情にも笑顔が戻っていましたし、赤い服も夕日で明るく映し出されていました。
状況によって暗く見せたり、明るく見せる演出がウェンディが自閉症を持っているからこそ、その時の心境がよく伝わってきました。
スタートレック
スタートレックと言えば、クリス・パイン主演の『スタートレック』を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?
でも、スタートレックはかなり歴史が長い作品なんです!
『スタートレック』最初の作品はTVシリーズで、1966年に製作されました。
しかし、当初はたったの3年で製作が打ち切り。
その後、アメリカ各地で開催されたファンのためのコンベンション大会をきっかけに、次第に全米中で人気が高まっていきました。
また、ウェンディのようなスタートレックの熱心なファンは「トレッキー」と呼ばれています。
ですが、1977年に映画『スター・ウォーズ』の第1作目が世界中で大ヒットとなりましたが、これが追い風になって1979年に復活。
その後もTVドラマほか映画シリーズの続編が製作され、50年以上が経った今もなお熱狂的な支持を集め続けています。
『スター・トレック』ドラマシリーズ一覧 | 放送期間 |
『TOS』宇宙大作戦/Star Trek | 1966年9月8日 - 1969年6月3日)3シーズン |
『TNG』新スタートレック/Star Trek: The Next Generation | (1987年9月28日 - 1994年5月23日)7シーズン |
『DS9』スタートレック:ディープ・スペース・ナイン/Star Trek: Deep Space Nine | (1993年1月2日 - 1999年5月29日)7シーズン |
『VOY』スタートレック:ヴォイジャー/Star Trek: Voyager | (1995年1月16日 - 2001年5月23日)7シーズン |
『ENT』スタートレック:エンタープライズ/Star Trek: Enterprise | (2001年9月26日 - 2005年5月13日)4シーズン |
『DSC』スタートレック:ディスカバリー/Star Trek: Discovery | (2017年9月24日〜)1シーズン |
『スター・トレック』劇場版 一覧 | 公開日 |
『TMP』スタートレック/Star Trek: The Motion Picture | 1979年 |
『TWOK』スタートレックII カーンの逆襲/Star Trek II:The Wrath of Khan | 1982年 |
『TSFS』スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!/Star Trek III:The Search for Spock | 1984年 |
『TVH』スタートレックIV 故郷への長い道/Star Trek IV:The Voyage Home | 1986年 |
『TFF』スタートレックV 新たなる未知へ/Star Trek V:The Final Frontier | 1989年 |
『TUC』スタートレックVI 未知の世界/Star Trek VI:The Undiscovered Country | 1991年 |
クリス・パイン主演のリブート版『スタートレック』はたったの3作。
もちろん3作続くだけでもすごいことですが、それまでの作品数が多いのを見ると、相当な人気だったことが分かります。
日本で言ったら『ポケットモンスター』や『ドラえもん』、『名探偵コナン』、『クレヨンしんちゃん』級ですよね。
しかも、ドラマが映画化されることはよくあるけど、どちらも長く続いてるっていうのもすごい!
これだけ長く続くとキャストが変わることもあると思いますが、それでも続くというのは作品そのものが愛されている証拠ですね。
ウェンディのようなスタートレックをこよなく愛する人はきっとたくさんいるんじゃないかな!
クリンゴン語?
スタートレックでクリンゴン人が使う言語がクリンゴン語です。
劇中、ウェンディが警察官に追われているときにスタートレック好きを知っていたのか、警察官の1人がクリンゴン語でウェンディを説得していました。
まさか警察官がクリンゴン語を話せるのかと驚きでしたが、それにしっかり受け応えていたウェンディはさすがでしたね!
ちなみに、他の作品でも作品のための架空の言語が度々登場します。
例えば、
- 『ロード・オブ・ザ・リング』エルフ語
- 『ハリー・ポッター』パーセルタング
- 『アバター』ナヴィ語
などなどありますね。
クリンゴン語を創作したマーク・オークランドさんは、本物の言語のように聞こえるクリンゴン語を依頼されたそうです。
そこで、マークさんは「なら本物の言語を作ろう!」とクリンゴン語を創作したそうです。
その後、トレッキーの中でもクリンゴン語に興味を持つ方が多かったことから、クリンゴン語を解説している本を執筆されました。
今では「Duolingo」という様々な言語を学べるオンライン学習アプリでクリンゴン語コースが追加され、10万人もの方が学ばれています。
すごいですよね!
映画の中の架空の言語を学び、話すなんて!?
無料で言語を学べるようになった今だからこそ、クリンゴン語を学ぶ方も増えているんでしょうね!
でも、トレッキーと話すときはクリンゴン語は必須かもしれないですね。
『500ページの夢の束』キャスト
役名 | キャスト |
ウェンディ | ダコタ・ファニング |
スコッティ | トニ・コレット |
オードリー | アリス・イヴ |
サム | リヴァー・アレクサンダー |
フランク | パットン・オズワルト |
ローズ | マーラ・ギブズ |
ジュリー | ジェシカ・ローテ |
バスチケット販売所 | ローラ・イネス |
監督 | ベン・リューイン |
監督作品 『セッションズ』『The Catcher Was a Spy』 |
まとめ
いかがだったでしょうか?
スタートレックに関する内容が多めになってしまいましたが、改めてステートレックについて調べるとやっぱり面白いですね!
私なんかの知識じゃウェンディに笑われそうですけどwww
でも、ウェンディを演じたダコタ・ファニングも良かった!!
子役のイメージが強かったけど、めちゃめちゃ美人に成長されてたし、演技ももちろん良かった。
やっぱり子役の頃の経験が他の役者とは段違いですからね!名女優であることを本作で改めて実感しました。
それでは以上です。
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