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NETFLIXオリジナル映画『6日間』あらすじ・感想・考察【ネタバレ解説】実話の大使館占拠事件

(6 Days公式Facebookより引用)

 

こんにちは!そうちゃんです!

 

今回はNETFLIXオリジナル作品『6日間』を紹介します!

 

1980年のイギリスでテロリストが駐英イラン大使館を占拠した実話を描いた作品。

 

この事件は、イギリス陸軍の特殊部隊【SAS】というテロ対策チームの存在が初めて明らかになった事件として、世界的に有名な事件です。

 

タイトルの「6日間」から「6日目が分かれば良いんじゃね?」と思われた方もいるかと思いますが、そうです。

 


一通り観て6日目が見れれば良かったかなと感じます。

 

ただ、この一件を知らない方は最初から観て頂ければ何があったのか知ることができます。

 

あくまでも映画としてですが、個人的には淡泊だったかなという印象も受けたので、思ったことを書いていきます。

 

それでは見ていきましょう!

 

『6日間』作品情報

 

タイトル 6日間
上映時間 94分
公開年(日本) 2017年
制作国 アメリカ
Filmarks 評価(5点満点) 3.3

 

『6日間』あらすじ

 

1980年4月30日。

 

ロンドンのイラン大使館を武装テロリスト集団が襲撃し、多数の人質をとって立てこもった。

 

犯人たちはイランで収監中のアラブ人91名の釈放を要求するが、イラン政府は協力を拒否。

 

ロンドン警視庁交渉班のマックス・バーノンが犯人との交渉にあたるが解決には至らず、事件発生から6日後、ついに英国陸軍特殊部隊SASが突入作戦に乗り出す。

 

『6日間』感想

 


注目のポイント

  • アルゴに似ている
  • マックスとラスティ
  • 実話を映画化した割に淡泊
  • テロリスト視点

 

アルゴに似ている

 

アルゴは1979年2月におこった「イラン革命」が発端です。

 

ホメイニ率いる反対勢力が国王を追い出すも元国王をアメリカが受け入れたことで反米デモ隊が大使館を占拠したのです。

 

ちなみに本作の駐英イラン大使館占拠事件発生の1週間違いで、イランのアメリカ大使館が襲撃されています。

 

イラン情勢の揺らぎから起きた同時期の事件ということで、イギリス側の事件を描いた「6日間」は、アカデミー賞を受賞した「アルゴ」と兄弟的な作品と言えますね。

 

マックスとラスティ

 

本作はアカデミー賞で作品賞を受賞した『アルゴ』に似ています。

 

アルゴはイランのアメリカ大使館を反米デモ隊が占拠し、人質を取った事件です。

 

そして、大使館から逃れた大使館で働くアメリカ人を救出すべくCIAが出動するというものです。

 

なので、アルゴはCIA目線で進んでいきます。

 

ただ、本作は

マーク・ストロング演じる交渉人のマックスとジェレミー・ベル演じる特殊部隊隊員のラスティ目線で進んでいきます

 

(6 Days公式Facebookより引用)

 

誰も死なずに事を終わらせたいマックスと突入して人質を救出したいラスティ。

 

最終的には特殊部隊SASが突入しこの一件は終わりました。

 

 

マックスは辛かったと思います。

 

問題自体は解決したものの自身の仕事を果たせずに終わった訳ですから。

 

ラストシーンで奥さんに電話したときも言葉が詰まり辛そうでした。

 

 

(6 Days公式Facebookより引用)

 

一方のラスティはいつでも突入できるように準備しています。

 

結果的に自分たちの手で人質を救い出すことができ、最後は笑っていましたね。

 

 

どちらもやり方は違うものの、助けようという気持ちは同じのはずです。

 

だから、この映画でどっちが良い悪いではありません。

 

【マーク・ストロングも出演するシャザム!の記事はこちら】

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実話を映画化した割に淡泊

 

同じ実話映画である『アルゴ』や『スポットライト 世紀のスクープ』と比較すると本作は少し淡泊だった気がします。

 

序盤はマックスが犯人と交渉するも、イランと友好関係がないためにテロリストとの交渉が上手く進まない。

 

テロリストたちも要求が通らず、イライラが募り遂には人質を射殺。

この何1つ進展しない状況は観ている私もイライラしました

 

そして、交渉では解決できないということでSASが突入。

 

しかし、突入時もハプニングが。

ロープで下に降りるときにロープでもたついていたり、フラッシュバンでカーテンに火がついたり、大声だしてたりとオイオイって感じ...

 

この感じが序盤のグズグズ感をさらに引き立てているように感じます。

 

 

何よりもタイトルからどうしても6日目を意識してしまっている自分がいます。

 

 

本作は事実を忠実に再現しているからこそ、予想を覆す展開や演出がありません。

 

事実を映画を通して世界に伝える訳ですから、仕方がないのですが、上記で書いた実話映画をご覧になった方からすると映画としては物足りなさを感じるかもしれません

 

テロリスト視点

 

テロリストは国家の敵。

 

ただ、彼らにもテロを起こさねばならない動機がありました。

 

イラン国内では多数のペルシャ語圏から、アラブ人の弾圧が酷く続いていました。

 

そのことを訴えた後、声明ではイギリス国内の皆様に迷惑をかけたことのお詫びも流れます。

 

声明を聞いた世界中の人から同情が集まったのです。

 

テロリストのリーダーであるサリムはこの放送が流れるのを聞いて安堵の笑みを浮かべていました。

 

やり方は違っても自分たちの正義のためにやむを得ない行動だったのです。

 

犠牲者も出ている以上決して許される行為ではないものの、彼らを一方的に悪とはせず、彼らの視点をしっかり描いたところは良かったと思います

 

『6日間』キャスト

 

役名 キャスト
ラスティ・ファーミン ジェイミー・ベル
ケイト・アディ  アビー・コーニッシュ
マックス・ヴァーノン マーク・ストロング
サリム ベン・ターナー
デロウ マーティン・ショウ

 

監督 トア・フレイザー
監督作品『 ザ・ラスト・ウォリアー』

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

 

実話作品というと誰かにスポットを当てた作品が多い中で、主人公が何人いるのかと思わせるほど、それぞれの登場人物たちが味があってよかったです。

 

総合的には少し退屈になりがちですが、例え相手がテロリストでも血を流させまいと親身に接していたマックスやサリムらを必ずしも絶対的な悪としない演出は素晴らかったです。

 

『アルゴ』をご覧になった方はこちらも観ると時代背景が理解しやすいと思います。

 

それでは以上です。

 

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