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NETFLIXオリジナル映画『シカゴ7裁判』あらすじ・感想【ネタバレ解説】アカデミー賞有力候補!世界が見てる!!

(NETFLIX公式Facebookより引用)

 

こんにちは!そうちゃんです。

 

今回は映画『シカゴ7裁判』を紹介していきます。

 

NETFLIXのオリジナル作品で2020年10月16日から配信開始された実話に基づく作品です。

 

アメリカでは非常に高い注目を集めた裁判ものの作品で日本ではあまりなじみのない話題かもしれませんが、2021年のアカデミー賞に早くも有力候補と呼び声高い作品です。

 

それでは見ていきましょう!

 

『シカゴ7裁判』作品情報

 

タイトル シカゴ7裁判
上映時間 129分
公開年(日本) 2020年
制作国 アメリカ
Filmarks 評価(5点満点) 4.1

 

『シカゴ7裁判』キャスト

 

役名 キャスト 日本語吹替
アビー・ホフマン サシャ・バロン・コーエン 新垣 樽助
トム・ヘイデン エディ・レッドメイン 平川 大輔
ボビー・シール ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世  濱野 大輝
ジェリー・ルービン ジェレミー・ストロング 上田 燿司
リチャード・シュルツ ジョセフ・ゴードン=レヴィット 川島 得愛
レニー・デイヴィス アレックス・シャープ 虎島 貴明
ジュリアス・ホフマン フランク・ランジェラ 浦山 迅
ディヴィッド・デリンジャー ジョン・キャロル・リンチ 拝真之介
ウィリアム・クンスラー マーク・ライランス 原 康義
ラムゼイ・クラーク マイケル・キートン 田中 正彦

 

監督 アーロン・ソーキン
監督作品は『ア・フュー・グッドマン』『マネーボール』『モリーズ・ゲーム』

 

『シカゴ7裁判』あらすじ ※ネタバレ無し

 

 

1968年、ベトナム戦争真っ只中にシカゴでは民主党の全国大会が開かれていた。

 

会場の近くではベトナム戦争に反対する人々が公園に抗議デモのため集まっていた。

 

最初は平和的な運動を目指していたが、警察との間で徐々に衝突が激化。

 

そして、警察がデモ参加者にけがを負わせことが引き金となり、激しい衝突へと発展した。

 

その結果、暴動を煽った罪でデモ首謀者の7人が逮捕され、起訴されてしまう。

 

アメリカ史上類を見ないほどの衝撃的な裁判が幕を開ける

 

『シカゴ7裁判』感想

 


注目のポイント

  • 政治裁判
  • さすがアーロン・ソーキン
  • 覆面捜査官多すぎ
  • 演技最高!

 

政治裁判

 

本作の裁判は救いようがない裁判です。

 

予め国によって作られたシナリオで公平とは言い難い。

 

また、実際に起訴され、裁判にかけられたのは7人ではなく8人。

 

この8人目にあたるのがブラックパンサー党メンバーのボビー・シール。

 

 

彼は殺人の容疑で裁判にかけられてしまったのです。もちろん冤罪です。

 

全く関係のない彼が一緒にいたのは

 

当時の黒人差別が過激であったため陪審員の印象を悪くするという目論見

 

この裁判のために逮捕したということになります。ひどい。

 

いかに当時のアメリカの司法や差別がひどいかが分かります。

 

 

さすがアーロン・ソーキン

 

アーロン監督は『マネーボール』『モリーズ・ゲーム』『ア・フュー・グッドメン』といった実話の作品を多く手掛けています。

 

またも素晴らしい実話モノで、法廷モノを作ってくれました!ありがとう!!

 

基本的に登場人物たちは頭が良い人が多くセリフは軽快で秀逸なセリフ回しがさすがアーロン監督と思いましたね。

 

特に終盤の言葉の解釈や曖昧さを表現する演出はすごかったです。

 

デモでトムの友人であるレニーが警官に殴られて血を流した時にトムは、

 

「血が流れるなら街中で流させろ!催涙ガスを使わせたいならこの街で使わせろ!党大会会場に向かえ。街へ出ろ!」

 

とデモの参加者に演説します。

 

でも、本当は

 

我らの血が流れるなら街中で流させろ!警官の血ではなく我らが警官に痛めつけられるのをみんなに見せろ!」

 

「世界が見てる!!!世界が見てる!!!」この発言は映画序盤からよく耳にします。

 

警官が先に手を出したということを世界に見せたかったということなんでしょう。

 

言葉って難しいけどこの演出は最高でした!!

 

 

また、この事柄自体を知らない日本人は多いのではないでしょうか。

 

私もその1人です。

 

しかし、映画序盤にどうして7人が捕まったのか、なぜ裁判を開くのかは説明されません。

 

映画が進行していくなかで説明が挟まっているので「あっそういうことか!」と理解できて飽きがあまりない構成も良かったです。

 

とは言え最初に予習しておくほうが見やすいかもしれないです。

 

覆面捜査官多すぎ

 

本作はデモ参加者が集まっているシーンが多く観られます。

 

しかし、そのデモには警官FBIが正体を隠して参加しています。

 

 

上の画像の左の人は捜査官ですが、アビーは知らずにがっちり握手!

 

国のシナリオということで確実に有罪とするために覆面捜査官が多く潜入していたんでしょうね。

 

首謀者メンバーとも接触しており、情報を聞き出しながら彼らにとって悪い方向に導いていたのかもしれません。

 

きっと途中で「丘を取り戻せ!!」って言ったの人も捜査官でしょうね。くぅーやな奴!

 

そう考えると最初から厳しい状況だったのかもしれませんね。

 

ただ、その潜入捜査官の1人であるFBIの女性が最後のシーンで笑顔を見せたシーンは印象的でした。

 

演技最高!

 

この作品は基本的に裁判所のシーンが多いです。

 

エディ・レッドメインは38歳にして大学生役に見事にハマり、本作の中では特に冷静で真面目キャラですが、少し空回りするシーンも。

最後のシーンはホロっと泣かされましたね。スゴイ!

 

 

サシャ・バロン・コーリエはコメディの印象がありますが、少しその要素を持ちながらもシリアスで実はエディ・レッドメイン演じるトムよりも知的な一面を持ち合わせていて普段のコメディアンとのギャップが良かったです。

 

 

マーク・ライランスは人権活動家の弁護士の役で、珍しく長髪なのが気になりましたが彼にぴったりの役です。

あんな裁判でも諦めずに立ち向かい、時にはトムたちに厳しい言葉もかけたりとそれだけ勝たなきゃならない内容だったということですよね。

 

 

マイケル・キートンはまさかの脇役!

出演時間が短いですが途中法廷に登場したときは場が引き締まりましたね。

おそらくこの映画の一番の盛り上がりはここですね!

 

 

判事役のジュリアス・ホフマンはもう悪代官そのもので観ていてイライラが止まらなかったですね。

ただ、法廷に登場したマイケル・キートンが元合衆国司法長官ということで敬語を使う場面もあり、上にへつらい、下に厳しくするこの切替がまたムカつく。

 

まとめ

 

裁判ものということで笑いや和やかなシーンは少ない。

 

それでも映画のクオリティは非常に高いと感じます。

 

アメリカの司法や人種差別問題を色濃く描いており、今年のアメリカ大統領選と合わせて考えさせられる映画です。

 

という意味では来年のアカデミー賞有力というのもうなづけますね。

 

見て損はない良質な作品なのでみなさんもぜひご覧ください!

 

それでは以上です。

 

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